土用の丑の日と言えば鰻。でも習慣だからって他の日に食べないなんてのはもったいないですよね。街を飲み歩いている時にあの香ばしくてたまらない匂いにつられてしまったことのある人少なくないのではないでしょうか。一般的にはうな重が人気と言えますが、本格的に鰻屋さんで鰻をいただく時には白焼きやうまきなどのメニューもたまりません。白金台にある「うなぎ藤田」では、浜名湖産の質の高い鰻が味わえる名店と言えるでしょう。

鰻は1週間ほど井戸水の中で泳がせ、その間エサを与えない「活かし込み」という独特の手法によって泥臭さを無くし、脂の甘みを充分に引き立たせているこだわりよう。創業から継ぎ足してきたというタレにくぐらせた蒲焼きは、備長炭で焼きが入れられ香ばしさはたまりません。本店は浜松で老舗と呼ばれる店で、都内にいながらそれを味わえる喜びもひとしおと言えるでしょう。店内はモダンで清潔感があり、その開放感からは居心地の良さを感じられるでしょう。東高円寺にある「小満津」という店は、昔、京橋にあった名店で、当時は著名人や政財界の重鎮などで賑わっていた店と言われています。

店主は、当時「焼きの名人」と謳われた孫が受け継いでおり、その技もしっかり受け継がれていると言えるでしょう。強火で焼きを入れ、余分な脂を抜くことで臭みも消える技に、小骨を丁寧に取って蒸し上げ、上品なタレをまとわせて再び焼くと香ばしさがなんとも言えない美味しさを引き出している一品でしょう。ミシュランガイド東京にも「ビブグルマン」として掲載されている名店だけあって、その美味しさは他では味わえないと言えるでしょう。タレは少し甘みが強めですが、あっさりいただく事ができるので気にならないでしょう。職人技が光る「蒸し」の調理工程は、目安として1時間、鰻の質によっては2時間もかかるとされ、手間と時間がかけられた丁寧な仕事が、料理から感じられるのもこの店の美しさと言えるでしょう。